松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

2017-01-06から1日間の記事一覧

「土と内臓」8

プレバイオティクスという言葉が出てくる。これは細菌の大好物の多糖類のことである。要するに食物繊維ということになるが、これが現代人はてんで足りてない。アメリカ人で言えば、必要量を取っている人は、たった3%だという。多糖類は、植物の葉に含まれる…

「土と内臓」7

大腸の中で人間が自分では消化できないものを、食べて細菌が作り出す素晴らしい副産物とは何か。(消化を細菌に丸投げしている動物は、人間だけじゃないので、そこまで恥じることはない。)それは単鎖脂肪酸、SCFAと呼ばれている。これは我々にとって、栄養で…

「土と内臓」6

この本は消化管の中で繰り広げられる仕事風景を、わかりやすく書いてくれているので少し紹介する。まず、胃、小腸、大腸という名前で呼ばれているが、大腸は小腸の大きいやつではない。これらは三つとも機能が全く違う。「胃は溶解器、小腸は吸収器、大腸は…