「語学の天才まで1億光年」
高野さんの、
「語学の天才まで1億光年」
あっという間に読んでしまった。
帯の表現によると、
彼は、辺境ノンフィクション作家、
と呼ばれているらしいが、
早稲田の探検部の出身で、
とにかく人の行ってない所に、
行きたがる人である。
そして、その都度現地の言葉を勉強する。
アフリカ、南米、アジアの、
部族の言葉など、
話者の極めて少ないものも含めて、
今まで25以上の言葉を学んだらしい。
これは探検部の伝統でもあるらしい!
言葉と言うのは文化や、
人々の考え方と深く結びついているから、
こう言うやり方は、
人と良い関係を作り、深い話も聞ける。
独特の感受性の高さがあって、
観察力、共感力があって、
それがおかしみと優しさを醸し出している。
全然帝国主義的でないところが、
気持ちがいい。
帝国主義は非征服民に、
母語を禁止したりするからね。
それでいて大きなダイヤやルビーを奪って、
冠に付けたりするんだから…
著作は多くて、早い時期のもの、
この本に出てくる本は、
読んでないものが多い。
「アヘン王国潜入記」はぜひ読みたい。