松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

私は思い出す。

私は日本人の、

ロシア敵視の様子を見るたびに、

好き嫌いはともかく、

第二次世界大戦の末期に、

ナチスによって、

ラーゲルに閉じ込められていた、

ユダヤ人の生き残りを解放したのが、

ソ連の兵士だったことを、

もっと評価すべきではないかと思う。

ドイツ軍はさっさと逃げて、

わずかな生き残りもジリジリ死んでいった。

プリーモ・レーヴィ

「今でなければいつ」、

「休戦」を読んでみてほしい。

ソ連軍はラーゲルから救い出した人々に、

それなりに食べ物も配り、

列車にのせ、はるばるミラノまで、

送り届けたのである。

これはデマでもプロパガンダでもない、

事実である。

ドイツ軍がロシア人捕虜の多くを、

その後の酷い待遇で死なせたのとは、

大きな違いであった。

これは以前世界の記事でよんだことだが。

私はウクライナ軍とロシア軍の、

捕虜の扱いを見るたびに、

この事を思い出す。