「音楽のよろこび」
姉から回ってきた本読んでいる。
吉田秀和の対談集。
私は自分では選ばない本だが。
古いものは古い人が出てくる。
そうすると、
日本もいい時代があったなぁと、
逆にうら悲しい感じがする。
音楽、芸術というものに、
真剣に向き合う人と聴衆がいた。
その時はその時でいろいろ思うに任せぬ、
部分があったにせよ。
今やお金の余裕のない日本は、
スポンサーもつかないし、
行ける人々も減っている。
これは美術の展覧会も同じ。
これからはオリジナルを借りてきてやる、
大規模な展覧会はどんどん減ると、
少し前読んだ。
寂しいことである。
お金がひとところに集まりすぎや。
そして集まってる人達は、
何故か総じて知性も教養もない…
営々と築き上げてきた文化というものが、
あっけなく簡単に崩れ去っていく感じ。
こういう事は始まってしまうと、
止まらない。