松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「かざる日本」

この本を買おうかすごく迷った。

こう言うものは、切り取り方や、

まとめ方や、方向性が、難しいから、

私の好みに合わない可能性もあるなと。

ネットの試し読みで、

前書きの出だしの一文に、まずひっかかる。

「かざりじゃないのよ日本は。」

しかし目次を見ると興味が湧く。

実物を見て、写真が良ければ買おうかと。

そして買った。

帯の「擾乱」という字が読めなかった。

最初は、撹乱かと思ったが、

ちがったので、漢和辞典で調べた。

「じょうらん」

乱れ騒ぐ、乱し騒がす、という意味だった。

いずれにしろ、

世界を擾乱する、という文は、

あまり良いとは思えない。

日本はアジアのどんつきの島国で、

その文化は確かに特異な煮詰まり方を、

しているかもしれない。

異文化圏から見れば、

驚き心乱されるということもあろうが、

その事自体は、

そう言うものだと言うしかない。

帯にやはり違和感が残る。

読み始めて、面白いけど、

やはり満足と言うわけではない。

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