松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

逝きし、ひとまず終わり

江戸時代と言うのは、偉い殿様を頂点に、

武器を携行した武士階級と、
ははっーと頭を下げる民で構成された、
専制君主制ではあった。
その割に市民は自由やなー!
と言うのが多くの外人の感想である。
明文化されてはいないものの、
慣習として、住民の中の問題の解決は、
ある程度市民に任されていて、
そこは自治権が認められていた。
とは言え、最後の方は、
武士の事なかれ主義と臆病のせいで、
なんとなく手をこまねいていただけの、
感じもある。
私が歴史小説で読んだ感触も、
そう言う風である。
とにかくこの頃の武士は臆病者で腰抜け。
腰の大小は、手入れも行き届き、
それなりによく切れる武器だったとは思うが、
精巧な意匠で飾られ、
拘りのファッション小物ではなかったのかな。
幕府の中枢は、お金がらみで、
腐れ切っていたし、
遅かれ早かれ倒れる組織と化していたと思う。
しかしだからと言って、
この時代には良い部分もたくさんあった事は、
認めるべきだと思う。

人はなんかが良いと言う時、
その時点でそれより悪いものを想定している。
褒めたい気持ちが強ければ強いほど、
もう一つは必要以上に貶められる。
だから仕方ないんだけど。
稲作伝来が嬉しすぎて、
縄文時代は馬鹿にされ、
大和朝廷の統一が素敵すぎて、
豪族の時代は無視され、
明治維新と欧米列強に続けー!が大事すぎて、
江戸時代は軽く見られてきた、
かように私は感じてきたのである。
戦争もせず、少なくない人口を、
自給自足で食べさせ、
あらゆる物を工夫して無駄なく使い切る、
江戸時代は、
環境に負荷をかけないと言う意味でも、
お手本にすべき、
よく出来た社会であったと思う。