松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

図書館はいいなぁ

今度はたまたま面白そうだと選んだ、

「リンさんの小さな子」
という本を読み出した。
フィリップ・クローデルという、
フランスの作家。
アジア系のお爺さん、
小さな孫と二人だけ生き残り、
難民となる。
赤ちゃんをしっかり抱いて、
収容施設の外を散歩していて、
太ったおじさんと出会う。
二人は互いの言葉も全くわからないまま、
少しずつ暖かい友情を深めていく。
このお話は悲しい結末を迎えそうだけど、
人はこんな何もわからなくても、
素晴らしい交流が出来るんだ、
と思うと、もう常に泣きそうになる。
こんな本に出会えて、
やはり図書館はいいところである。