2021-11-20 図書館はいいなぁ 今度はたまたま面白そうだと選んだ、「リンさんの小さな子」という本を読み出した。フィリップ・クローデルという、フランスの作家。アジア系のお爺さん、小さな孫と二人だけ生き残り、難民となる。赤ちゃんをしっかり抱いて、収容施設の外を散歩していて、太ったおじさんと出会う。二人は互いの言葉も全くわからないまま、少しずつ暖かい友情を深めていく。このお話は悲しい結末を迎えそうだけど、人はこんな何もわからなくても、素晴らしい交流が出来るんだ、と思うと、もう常に泣きそうになる。こんな本に出会えて、やはり図書館はいいところである。