バスク
「アコーディオン弾きの息子」は、
なかなか凝った作りの、
中身の濃い小説であった。
使用を禁止され虫の息だった。
近年人々の努力により復活をとげ、
とは言え現在100万人程の人が、
話している言語である。
この本の著者は復活に貢献した作家である。
中で、所々カタカナのルビがふられているが、
とても不思議な音で、
私の知る限り何とも似ていない言葉である。
言葉が消えると、
考え方文化などが次世代に引き継がれず、
そっくり消えてしまう。
それを母語にしている人たちが、
大事にしている限り、
話すなと言う権利は誰にもない。
しかし帝国主義の歴史では、
どこでもこう言うことをやってきた。
日本も韓国でやったし、
中国は今もモンゴルでやっている。
ナショナリズムに関してなど、
意外に難しい問題山積みの本。