松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

再読、我々のうちなる細菌

もう一度読みたいと思いながら、

娘が誰かに貸して行方不明になり、
新しく買いなおしたらしいが、
それが見つからず、
うちにあると言うが、探してもなく、
という経緯をへて、
このたびついに帰ってきた、
「失われてゆく、我々のうちなる細菌」
を読み始める。
この本がきっかけになり、
その後もいろいろ読んだせいで、
ますます面白い。
この分野はどんどん研究が増えて、
この本の時点より、
更新されている知見もある。
この本は最初に読んだときに随分紹介したが、
軽くおさらい。

ヒトの体は30兆個の細胞からできている。
その体内には、共に進化してきた、
100兆個の細菌がいる。
ヒトゲノムは2万3000個の遺伝子を持つ。
体内細菌も独自の遺伝子を持つが、
その数は推定約200万個。
ヒト由来の遺伝子は1%に過ぎない。

現在肥満はかつてなく増えているが、
カロリーの過剰摂取だけでなく、
腸内の常在菌の、
種類の多寡と相関関係がある。
コロナのリスクの高い集団として、
肥満傾向が言われるが、
要するに常在菌と関係があるという事だろう。
免疫力の違いな訳だから当然と思う。