松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

アメリカ人

アメリカと言うのは不思議な国だ。

先住民のわずかな生き残りの他は
全て他所から来た人々の国である。
オースターもポーランドユダヤ人。
移民の子どもである。
でも、アメリカ人になると、
みんなアメリカ人らしくなる。
オースターは賢い人だし、
アメリカの政治を見事に批判するが、
クッツェーのスタンスとはなんとなく違う。
明らかにアメリカ人的である。
アメリカに魅力がないとは言わないが、
自信過剰なイケメン級長的な、笑
うざったさを感じる。
クッツェーはクールに、
銃を合法にしてるとこなど、
きっちり批判している。
アメリカは世界中でいらんことしているが、
この銃の問題はどうしても理解不能だ。
子ども用のカラフルな銃まで売られている。
オースターは文中で、
アメリカに愛着を持っているとはっきり書く。
それにひきかえ私ときたら、
最近本当に日本が嫌いになっている。
政治が指導層が悪いのかと思っていたが、
国民の多くも好きになれなくなって来た。
事故を起こした原発もやめられず、
核兵器廃絶もいえず、
さまざまな人権問題を何一つ改善できない。
どう考えても、
国民一人一人にも問題があるだろう。
声を上げて闘う人を見ると、
アルバイトか暇つぶしか妬みか、
なんか知らんが叩きたい人が、
ワラワラ沸いてくるのを見ると、
げっそりするし、
とんでもない悪辣な人が、
大人気で持ち上げられているのも、
グロテスクである。
私はアメリカ人のように明るくなれない。