松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

長崎

先日読んだ短編の中に、

アイルランドの離島に渡ろうとしている、
司祭の物語があった。
その島で生まれた彼の過去の記憶。
私は一時期、
切支丹に関連する本を立て続けによんで、
熊本、長崎の旅にも出た。
その際に友人に借りた、
NHK新日本紀行だったかの番組もみた。
五島列島へ渡るその島生まれの若き司祭、
全く同じシチュエーション。
小説では驚くべき津波の記憶なのだが、
長崎の記憶もまた、
この司祭は直接体験していないが、
負けず劣らず恐ろしいものとも言える。
長きに渡る切支丹に対する激しい弾圧と、
浦上天主堂に落とされた原爆。
人間はなんて事をするんだろう!
人から人への暴力は、今も繰り返されている。
人以外へももちろんだ。
人間は大変な暴力的な生物である。
それにしても宗教というのは、
しぶとく長命なものである。
ま、何かにつけて、
テンションが下がる今日この頃や。