松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

自信過剰は良くない。

菌の話なんか読んでると、

共生とか保護とか簡単に言うけど、
あらゆる物が全員、さまざまな形で、
間接的に共生していると言うのが、
この地球の実態であるのではないか。
不要なものは、とりあえずない。
腸内細菌にしてもノロウイルスが、
癌の原因だと言って殺すが、
宿主が若い時には、
免疫系で活躍していたりして、
歳とった時に癌のリスクになる。
どっちが大事なの?
森の木を食べると言って齧歯類を、
駆除するが、
糞を通して種や菌類を広く撒くことで、
植生の維持に役立っていたりする。
時間軸的にも空間軸的にも、
広がりが大きすぎて、
頭のいいのが自慢の人間には、
どうも扱いかねるみたい。
ヒトは目先のことしか見えてないから。
種や菌類によっては、
動物の腸を通過することで、
発芽の条件が整うものもある。
ただこぼれただけでは発芽しない。
ハイマツの実はムクドリが、
(ホシガラスだったかも知れん)
松ぼっくりからほじくり出してくれないと、
発芽しない。
我々はそう言うことを、
リスや鳥に代わってやれるか、
と言えばできない訳だから。
土の中で行われている事については、
代わりどころが、
まだまだ知らない事だらけなんだから。
殺せばいいと言う考えは、
どう考えても良くない。