松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「人新世の資本論」

少し質問したいところもあるけど、

新書だしわかりやすいから、
十分すぎると思う。
多くの人に読んで欲しい良書。
内容的には、これしか無いなと納得する。
現在、我々を追い詰めている問題は、
結局全て資本主義が元凶である。
この体制を維持したままでは、
問題の先送りにしかならない。
著者の提案する、
「脱成長コミュニズム」の実現に向けては、
なかなか大変だとは思うが、
可能性の例として紹介されているのは、
バルセロナ市の取り組み、
南米の農民の取り組みなど。
グローバルな連帯を築きつつある。
著者は、ごくあっさりと、
アナキズムには対処できない、
国家という解決手段を使わないのは、
愚かとまで言うが、
アナキストのわたしには疑問に思うところ。
上記の例はいずれもアナキストが、
歴史的に強い場所である。
大資本と癒着していない、
資本主義国家はあるだろうか。
どちらかというと資本家が上で、
強制力のある法律などを都合よく作らせ、
人々に必要のないものまで買わせる。
バイデンにパレスチナ爆撃は、
過剰ではない、なんて言わせてるのは、
資本主義だろう。
国家を運営してるのは大資本ではないか、
これはもろともにやっつけないと、
いかんのじゃないか。
また続き書くかも。