松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

また木食

木食で身体は大丈夫かと、

多くの人は思うらしい。
中西が木食生活をしていると聞いた、
たまたま近所にあった烏山脳病院という、
精神病院の医師が、
定期的に健康診断させてくれと申し出る。
お願いしたが、全くの健康体。
木喰上人は40代から死ぬまで、
木食を続けたが、その頑健な事、
呆れるばかり。
中西は若い頃寺で雲水もしている。
ここでは朝昼晩とお粥と沢庵だけ。
たまに、住職のお供で檀家に出向くと、
御精進ではあるが里芋やら人参やらの、
煮付けなどが出て、大ご馳走だったと。
寺の食事は雲水も偉いお坊さんも、
同じものを食べる。
それで何十年も過ごしても、
住職など長生きの人が多くて、
80、90歳まで生きる人はザラらしい。
これは人の常在菌のおかげであると思う。
前読んだ細菌の本に、
アジアの山奥の少数民族だったと思うが、
食べ物は何とかという芋だけで、
それだけを食べている。
それでも皆健康である。
彼らの腸内にはスペシャルな菌がいて、
その芋からあらゆる栄養素を、
効率よく吸収できるように、
働いているという話が出てきた。
完璧に一緒に進化してきている。
その上マイクロバイオームの種類や編成は、
驚くほど早く適応変化する。
同じ本にあったアメリカの実験では、
ビーガンになる、あるいはその逆で、
2週間程で腸内細菌の変化が出てくると。
だから木食にも、
ちゃんと対応してくれるのだろうと思う。
素晴らしい。
成人男子は1日何カロリーとかいうあれは、
逆にどういう根拠で出ているのか。
そっちが知りたい。