松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

父の命日、カルタの思い出

一昨日はわたしの父の命日だったらしく、

姉がきれいなお膳を作って、
仏前に供えてくれたらしく、
美味しそうな写真を送ってくれた。
仏さんの御膳はお精進だから、
お出汁も鰹節など使わずお昆布でとるが、
今回は父の好物のステーキが一切れついている!!
わたしの家は父の稼ぎで家族8人を養っていて、
裕福には程遠かったが、
割と美味しいものを食べていた。
特に父は牛肉が好きで、
カツをやっても、父だけビーフカツレツ!
わたしはこの年まで食べた事ないんだけど。笑
ま、ほとんど家にいない父親で、
彼のキャラがいまひとつわかっていないわたしである。

そんな時、姉がまた百人一首の話をふってきて、
さ、はなんだった?とか聞いてくる。
そんなんでふと思い出して、
お父さんが好きな句は、こころあてに、やったよ、
と教えてあげた。確かそうだったと思う。
珍しくお正月にカルタ取りに付き合ってくれた時に、
そう言っていたのを覚えていた。
私は小学生だったけど、
なんか意外に綺麗な句を…
と感じたのであった。
こういうものの解釈にはとんと疎いので、
今日になってこの句の解説を調べてみた。
意外にそのまんまの上品なものである。
    こころあてに 折らばや折らん 初霜の
    置きまどわせる 白菊の花
なんせ彼のキャラには詳しくないのだが、
本格的に札を飛ばして、結構強いのであった。笑
私はどれが好きかなぁ、と考えたら、
ふと思いついたのは、
かささぎの、である。
この鳥が好きというのもあるが、
綺麗な句である。
割と父のお気に入りと似たタイプやな。

お正月はカルタの季節。
今年もどうぶつくいしんぼうかるたをやって、
息子が圧勝するだろう。
私は耳が悪いから出だしの音が、
聞き取れなくて、てんで弱い。とほほ。
ゆうちゃんも少し取れるかな。