松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

大阪、太郎

大阪は再び僅差で、都構想とかいうのを退けた。

山本太郎が随分頑張ったらしいが、
彼の理解は本当に正しいと思う。
大阪を新自由主義の実験場にしようとしていると。
まさにこれだと私も思う。
公共の財産をすべて私企業が奪い取るという形を、
外資や大企業のために用意するために、
維新はあるのだろう。
もちろん背後に現政権が居て。
現在既に大阪の市民サービスの業務には、
パソナががっちり入り込んでいる。
アメリカでは公務員の全くいない、
住民サービスはすべて私企業がやる町が既にある。
竹中平蔵はそれがやりたいのだろう。
私企業は当然利益のなるべく出るようなやり方をする。
橋や道路の保守点検なんかは、旨味のない仕事だから、
なるべくやりたくない。
住民の安全なんかは興味の対象ではない。
テレビ局なども完全に取り込まれているから、
これをはねのけるには、
やはり今回のような市民の力しかないのだろう。
しかし山本太郎は賢いし、わかりやすい言葉で、
熱く語りかけるという、
政治家にまさにぴったりの才能がある。
なんだかんだ言いたい人は多いようだが、
彼を政治家にしないともったいないと思う。
彼が叩かれるのはやはり力があるからだろう。
権力は、本当に怖いものを叩く。
お行儀の良い許可された抗議は、
ちょっとしたガス抜きになるし推奨されるが、
本物は国民の感情と化学変化を起こし、
何が起きるかわからない怖さがあるだろう。
私は山本太郎を陰ながら応援しようと思っている。
若い世代や政治に興味を持ってこなかった人たちを、
ちょいと引き込めるのは、
彼ぐらいしかいないのではないか。
市民の力を大きくするとしたら、
伸び代はそこなんだから。
シルバー世代が死に絶える前に、
そこをなんとかしないとまずい。