松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

最近読んだ3冊

この前買ってきた3冊を一気に読んでしまった。


右の本は内田さんの、
モンテレッジョの本の行商人の話の取材から、
派生したモンテレッジョのの子どもたちによる本。
地元の歴史を本の行商を軸にまとめた、
たっぷりと絵の入った本「かごの中の本」の翻訳を、
後ろから読めるようにし、
この本の誕生の経緯を、
縦組みで前からから読めるようになっている。
内田洋子さんの素敵な思いつきを、
地元の小学校の校長先生や、
モンテレッジョの広報担当代表者のような立場の、
ジャコモ・マウッチさんなどが受け止め、
子どもたちのやる気と能力をを最大限に引き出し、
立派な本の形にまとめることができた。
子どもたちの作品はお世辞ぬきに素晴らしい。
絵も最高にいいね。
2年生19人、3年生3人4年生1人の23人のチーム。
モンテレッジョ村だけでなく、
この地域の十の山の村から通ってきている。
言ってみれば山間僻地の限界集落に住む子どもたちである。
学校の休みの土曜日を使って、
5ヶ月間、全員が一度も休まず登校して、
作り上げたという。
本の最初にある校長先生やマウッチさんの、
前書きを読むだけで、子どもたちへの愛情や、
リスペクトの気持ちなど溢れていて、
胸がいっぱいになる。
巻末にはこの本の著者たちの一人一人のことばがあって、
これも感動ものである。
一人残らずとても楽しかったと書いている。
一人残らず!
友達との共同制作が楽しかったとも。
羨ましい限りである。
絵もね、チャメッケがあってダイレクトで、
色鮮やか!
今の日本の子どもたちに描けるかなぁ。

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