松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

偉い人

我が国の首相が日本じゅうの学校の休校を決めた時、
あべさんすごいわねぇ、学校休みにしちゃった!
と感心したおばさんがいたというのを聞いた時、
なるほどこういう感心の仕方があるのかと驚いた。
現場や専門家に相談もせず、
やってる感のために突然命令を下すのは、
一種の無茶苦茶である。
その決断の有効性もはなはだ疑問である。
しかし日本人の中には、無茶苦茶ができる人を、
「偉い人」だと考えている層がある。
だから偉い人はなんでもできる。
反対に偉くない庶民は、なんであれどんな理不尽な事でも、
偉い人たちに言われたら文句を言わず従うものだと考える。
異議を唱えたり反抗したりすれば、
庶民のくせに生意気だと一斉に叩かれるわけだ。
そして無茶苦茶が許されるという事が、
偉くなりたいと思うモチベーションになる。
少しでも地位が上がればできる範囲で、
精一杯ハラスメントをやりたいのである。
なかなかに悲惨。