松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

デイズ休刊

休刊のお知らせ
フォトジャーナリズム月刊誌DAYS JAPANは来年2月20日発刊の3月号で休刊となります。11月20日発売の12月号にお知らせ記事を掲載します。15年もの間本当にありがとうございました。定期購読料の払い戻しについては、購読者の方に直接お知らせいたしますのでよろしくお願いします。
広河さんついと

淡々とした口調にやれることはやったという、
サバサバした感じがあります。
長い間ありがとう!

我が国にとって、これは大変な損失だが、
世界的に見ても大きな打撃である。
デイズは世界中の報道写真家にとって、
目標とする媒体だったし、
デイズの写真コンテストがどんなに高い評価を得ていたか。
あの雑誌が日本にあったことが、
どちらかと言うと信じられないくらいである。
安田さんのことを見ても、日本人の多くは、
ジャーナリストを必要とは思っていないように見える。
自分の生きる場所の半径数キロの外の事は、
あまり関心がないし、
大本営発表が一つあれば十分だと。

我々は見たり聞いたり出来ない、
遠くのことはやはりイメージしにくい。
それを助けてくれるのが写真の役割である。
アメリカのライフのような写真雑誌が、
よく読まれた時代もあった。
ユージンスミスもライフの仕事をしていたが、
この前の回顧展では「カントリードクター」など、
印象的な写真があった。
アメリカの田舎で孤軍奮闘するお医者さんの、
報道写真である。
赤ちゃんを取り上げたり老人を看取ったり、
怪我の手当てをしたり、一人でなんやくもこなす。
こういう雑誌を読む人が、
100万人単位でいた時代もあったのである。

デイズジャパンの休刊はやはり残念である。
我が図書館には15年分のほんの一部だが、
置いてあるので、いつでも読みにきてください。