松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

急ぐ人たち

ネオリベのやり方でいつも感じるのは、
とにかく先を急ぐこと。
追い立てられるように慌ただしい。
とにかく邪魔なものは壊し、後戻りできないようにして、
それから考える。
豊洲のあの無様な有り様は日建設計の仕事だけど、
新しいビジネスモデルが描けていないのに、
とにかく作ったからだという気がする。
築地的ではない自分たちに都合の良い形に、
したかったんだけど、移行期のイメージもできていない。
あれを設計した人は一体どう考えていたものやら。
何もかも場当たり的で盲滅法である。

前しか見ないという突き進み方が、
ポジティブにとられているのは、
責任を引き受けないという風潮とセットである。
何が起きても責任を取らなくていいから、
何も恐れずに突き進むことができるのである。
実際は我々の吐く息、吸う空気すらも、
この世界に微細な影響を与えているというのに。