松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「ユダヤ人の起源」げっと

ユダヤ人の起源」が文庫本のくせに、
えらい厚くてびっくりやんか。
帰りのバスで少し読んだが、
序文からこれはすごいぞと、
私の長年求めていた本だとわかった。

訳者の解説を読んで、見識の高い事に驚き、
検索してみたら、
なんと高橋武智氏は本物の活動家だった!
ベ平連の仲間で、ベトナム戦争の時、
脱走アメリカ兵を非合法で逃す活動に、
従事していた本人であった!!
小田実や鶴見さんの仲間であった。
さすがに東大の仏文出ていても、
偉い大学の先生などにはなっていない。
またこの翻訳の話は(デイズジャパンの)広河さんから来たと。
広河さんは著者のサンド氏とお友達らしい。

私の頭がついていくかが唯一の問題だが、
優れた著作であると確信する。

あの大戦の後、多くのユダヤ人は、
安住の地を求めてイスラエルに行くが、
現在のイスラエルはそんな夢のような国とは思えない。
それどころかシオニストはネオナチと組みさえする。
強烈な倒錯の世界である。
パレスチナの問題もよくわからないことだらけ。
頑張って読んでみたい。