松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

九州の旅6

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お昼はいよいよお約束のチャンポンである。
中華街のお店で食べた。
娘がチャンポンで私は皿うどんにした。
ちゃんぽんのスープが思ったより濃厚でびっくり。
しかしいずれもきちんと手数が入ったお料理で、
大変美味しかったです。

その後、私立図書館内にある、
救護所メモリアルに行く。
ここにはかつて小学校があり、
そこが原爆の時の救護所になっていた。
小学校が移転し跡地が図書館になったので、
その一角が救護所に関する展示スペースになっている。
実際救護に携わった人の、お話の動画が流れ、
脇のスペースに様々な人の証言が貼り出してある。
全体としては小学校の教室のイメージである。
私は動画のメッセージはよく聞き取れなかったが、
全体としては凄まじい記憶の山であった。
全体像が把握できる展示施設も必要だが、
こういう1テーマに絞った小さな展示もいいと思う。
サインのデザインも優れていて、
大変クールだった。

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次はグラバー邸の方へ。
ここは一番の人出で観光地然としてた。
グラバーは政商の親玉であり、
現在にまで続く国と大企業の癒着のルーツの1人である。
九州は大昔から海外との窓であったし、
こういう人の活躍の舞台であり続けた。
みんなの好きな世界遺産、近代産業遺産というものも、
九州には多いが、同時にそれは、
庶民やアジアからの労働者を痛めつけた歴史でもあり、
経済発展を優先した結果としての、
水俣が代表するいわゆる公害もまた、
九州には多いわけである。

ここでは旧グラバー邸をちょっと見て、
あとは敷地内にある長崎伝統芸能館に行く。
長崎くんちの全貌がわかる、面白い映像を見て、
様々の山車、曳山の実物を見た。
巨大なお神輿を空中に投げ上げ、受け止める。
これは何度見てもつい叫び声が出るほど、
恐ろしい冷や汗ものであった!
くんちというお祭りは、長崎のインターナショナルな、
ごちゃまぜ感の極北であるね。

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これにて今回のこの旅の見物ポイントは、
全て消化したわけである。