松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

九州の旅5

3日目、朝から原爆記念公園に。
公園のあちこちに石碑があり、
一つ一つ見ると胸に迫るものがありました。
中国から連れてこられ、
強制労働をしていた犠牲者の碑では、
完全に決壊がおきました。
昔は石碑などがあっても深く気にもとめなかったけど、
石に刻んで残すぐらいしないとあんまりだという、
これを作るために奔走した人の気持ちが、
ものすごくわかってしまった。
それもどれも生花やお水が供えてあり、今もちゃんと、
守っている人たちがいる事が特に感動的でした。
広島より生々しく迫るものがあった。
浦上天主堂の残った一部も見る事ができました。
柱を飾っていた残された彫刻などを見ると、
非常に芸術性の高いものと思いました。
なんの本だか忘れましたが、これを作る時の、
信者さんがレンガを運んでいる写真も見た事があります。
多くの信者さん達も、跡形もなく、
爆死してしまったわけですけれど…
その後原爆資料館をみました。
併設のお店に先日送ってもらった、
徳永徹先生のご著書も並んでいました!

そのあと26聖人記念館に行きました。
26人のキリシタンが、耳を削がれ曳き回され、
京都から血みどろになって歩いて来て、
磔にされた場所が、この西坂の刑場でした。
小さい子どもも三人いました。
この殉教者は列聖され、
これはその100年の記念に出来た建物です。
初代の館長が結城神父です。
26人のブロンズ像は舟越保武の作品、
建物は今井兼次の設計です。
ここは予想以上にみごたえがありました。
島原の乱ではおかみさん達が鉄砲の弾を作ったと読みましたが、
その実物がありました。
本当に不揃いの丸い弾でした。
昨日行った崎津から出た貝殻で作ったメダイなども。
南蛮屏風によく出てくる、
偉い人にさしかける、大きな傘の実物もありました。
絹を張って漆で塗って金で絵を書いてある、
大変凝ったものでした。

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