松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

「春の城」汽水域

汽水域という言葉があるが、
河口付近などで海水と淡水が混じった状態の場所をいう。
ウイキから得た知識だが、
栄養分が豊富で、多くの生物を養っている。
海水生、淡水生と思われる生き物も、
一時期汽水域に暮らすものは多いらしい。

「春の城」に、海水と淡水の層があって、
降雨量が減ると、真水の層が薄くなり、
水が塩辛くなって、魚が減るという漁師の話が出てくる。
汽水域は河口ばかりでないようだ。
先日見た熊本の番組にも出てきたが、
熊本は湧き水が豊富で、政令指定都市で唯一、
これで水道水を賄っている。
そういえば「苦界浄土」では、
海の中に水が湧いている場所の話もでてきた。
汽水域について調べてみたら、
汽水海という名で唯一「有明海」がでてくる。
実に有明海全体が、
大量の真水が混ざった海なのである。
海洋生物の多様な豊かな海、
この海が人々の生活気質の背景をなしている。