松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

バレンボイム2

財団の支援のもと、
パレスチナヨルダン川西岸地区に、
音楽学校と幼稚園ができる。
バレンボイムは度々パレスチナを訪れ、
音楽によるメッセージを発信し続けた。
(バレンボイムイスラエルユダヤ人である。くどい?)
また昨年は画期的な年になった。
ドイツのベルリンに、
バレンボイム・サイード・アカデミーがオープンした。
また「ブーレーズ・ザール」という
コンサートホールが完成する。
バレンボイムとサイードの活動は、
ナチスドイツの首都だったベルリンに、
ユダヤ人とアラブ人の音楽の拠点を作り上げたのである。
このアカデミーは音楽だけでなく、
哲学や文学も学ぶというのが特徴であるという!

さてこの記事に、
バレンボイムのこと、ブーレーズ・ザールの事を、
詳しく語っている日本人が出てくる。
豊田泰久さんという音響設計家である。
私はそういうお仕事があることすら全く知らなかったが、
彼こそこのコンサートホールの音響設計をした人であり、
世界中で多くのホールの設計に関わり、
国際的に有名な方であるらしい。
(日本ではサントリーホール等)
このホールは楕円形をしている。
ここでは曲ごとに演奏家は楽器の位置を動かす。
一つのコンサートの中で、観客は、
オーケストラの正面で、また別の曲では指揮者と向かい合って、
音楽を聴くことになる。
演奏家と観客の距離が近く、互いにコミニュケーションを、
交わしている気持ちになるという。
ホールの設計者はフランク・ゲーリー、
この建築家も無償で設計を引き受けた。
彼が豊田さんをご指名したらしいが、
「私は無償で引き受けている、ギャラについては、
私と同じ、つまり…」という話だったという。

さてバレンボイムはその広範な音楽活動とともに、
常に言葉でも力強いメッセージを発し続けている。
文化や教育がなおざりにされることへの危惧や、
中東の問題について。
パレスチナ問題は、ホロコーストから始まっており、
全ヨーロッパが責任を負うべきであると。

今現在パレスチナはかなりひどい状況である。
イスラエルのやり方の酷さは目に余る。
バレンボイムのようなイスラエル人が、
頑張っているにもかかわらず…
ちなみにバレンボイムはインタビューの際も、
常に葉巻(キューバのコイーバ社製)を手放さない。笑