松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

また細菌の話

私は自閉症のことを書くたびに、
自閉症の子どもを持つ人は、
不快に思うだろうか、と考える。
しかし、私の読んだり見たりしてきたものの中には、
どう考えても信憑性があり、
かつ日本では知られていないことが多いから、
少しでも紹介する意味はあるだろうと考えて、
書いている。

GMについてはそれ自体も問題だが、
常に農薬とセットで使われるので、
農薬の問題でもある。
殺虫剤殺菌剤抗生剤などに関しては、
農薬と同様に様々な細菌を殺すという意味で重要である。
人間の体は「失われゆく我々の内なる細菌」で書いたように、
夥しい細菌叢とセットで一人なのである。
(人間だけではない、あらゆる生き物が細菌とセットになっている。
草食動物は細菌がいなければいくら餌を与えても餓死してしまう)
悪いものの代表であるように言われる大腸菌も、
これが一匹もいないと人間は生きていけない。
人は血を止めるという重要な仕事さえ、
細菌の力がなくては行えない。
そして細菌叢のパターンは日々変化している。
人の年齢によっても大きく変わるし、
食べ物によっても変わる。
またこれも本の中にあったが、人の妊娠と出産に於いて、
細菌は大きな仕事をしている。
妊娠の時間的経過と共に、出産の時まで、
細菌が日々、これをサポートしている。
だから妊娠中の人の細菌叢はできるだけ、
健全なものでなくてはいけない。
生まれた赤ちゃんも産道を通る時も、
生まれ落ちてからも、様々な細菌を身に纏いながら、
成長してゆく。
すべての段階で細菌は関与している。
だから成長段階にある子どもの細菌環境も非常に大事。
以前見たアメリカの映画の中では、
重いアレルギーの子どもを持つ親が出てきたが、
食物を変えればすぐに改善が見えるという。
また自閉症の子どもはお腹が弱い子が多いが、
これもオーガニックに変えることで、
すぐに好転すると。
だから手遅れはない。
すべての人には愛されて幸せに生きる権利がある。
そして誰にとっても少しでも困難が減ることはいいことである。
可能であれば良いと思われることをやるべきである。
まだまだわからないことも多いとはいえ、
細菌の働きについては、すごい勢いで研究が進んでいる。
細菌は別の物体ではなく、長い年月をかけて、
我々と一緒にに進化してきた我々の体の一部なのだから、
大事に考えなくてはいけない。