松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

川霧

雪の日の翌朝、川沿いの公園にうさぎと散歩に行った。

善福寺川から朝の霧が立ち上っていて美しい。
こういう歌、百人集にあったよなぁと、
見事に思い出したのは、
 「朝ぼらけ 宇治の川霧たえだえに 
   あらわれわたるぜぜの網代木」
というやつです。
私は高校の時クラス対抗カルタ取り大会の選手だったので、
かなり覚えていたはずなのに、
一昨年あたり甥っ子の小学生の娘に完敗しているくらいで、
すっかり忘れています。
これを覚えていたのはビジュアルが想像できたからでしょう。
私の記憶力は弱いのですが、それは容量が小さいからです。
だからよほど興味のある事、ハッキリ理解した事以外、
こぼれてしまう。

そこで一首。
「朝ぼらけ 善福寺の川霧たえだえに 
  あらわれわたる鴨のみなさん」