松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

加賀の旅1

最初に行った九谷焼美術館は、
大聖寺というところにある。
ここは北陸道の要所で、加賀前田の支藩
大聖寺藩の城下町である。
茶、謡、花などが盛んで俳句の伝統は古く、
この地の日本で最も古い月間俳誌「虫籠」には、
子規も虚子も投稿している。
なるほどさすがに九谷焼が生まれた場所と言える。

山ノ下寺院群と言われる地域に、
(芭蕉曽良が止まった全昌寺もある。
曽良がここでお腹を痛くして、休んでいったらしい)
あるのがこの美術館で、周辺の地形を生かした、
エクステリアが殊の外素晴らしい。
受付のおねさんに聞いたところ、
象設計集団の富田さんの作品というから、
なるほどであった。
所蔵品のクオリティも素晴らしく楽しめた。
今回は図録を買ってきたが、これがまた良くできている。
悲しいことに日曜日にもかかわらず人影はまばらであったが。

ここだけで、街を見る時間はなかったが、
古い地割りが残っていて江戸時代からの建物も多いらしい。
まったく隅に置けない大聖寺であった。

我々はここのお庭、水場があって葦など生えている、
気持ちの良い場所でお弁当を食べ、
魯山人のいろは草庵を訪れるべく、
次なる山代温泉に向かった。
後からツアーに加わった、私の山友、
あのフクダ、ふーこ、娘、の若手が力強く、
でかいレンタカーを運転してくれたのであった。
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