松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

木のままの仲間たち

きのこは色をつけようかと、

思ってたんだけど、

木の実と並べると割によく混ざるので、

きのこ木のまま、にすることに。

傘の裏をすこし掘り下げたのだけど、

掬い型の刃物でないと、

肩が当たってうまく彫れない。

掬いは細い丸一本だけしか持ってないので、

これ以上は掘れないかなぁ。

も少しあちこち手を入れて完成にする。

f:id:natsuyono:20220121083533j:plain

人間って…

農薬や肥料の話と医療の話は全く同じだ。

100年以上も前に、

インドの広大な農地で長期にわたる、

研究をして、化学肥料を入れるより、

従来の育てかたをした方が、

長期的には収量は増えると言うことを、

証明したイギリス人の学者はいた。

結果ははっきりしていたので、

彼は自信を持って主張したが、

その後はご覧のような展開。

化学肥料がガンガン売れたから、

完全に無視された。

当時は、土壌細菌や菌根菌の働きまでは、

解明されていなかったが、

化学物質の継続的な使用で、

土が死んでしまう。

この結果は現在でも通用する。

お金の問題ももちろん大きいが、

それとは別に、「進化の頂点に立つ」

人間の叡智、科学の力は、

ほら、こんなに素晴らしい!と、

言いたい人間中心主義が根っこにある。

医学の世界では、

もっとこれは強いように思う。

どんな賢い優しいお医者さんでも、

さあ、先生が治してしんぜよう、

と言うわけで、

まるで近代医学は万能で、

全てわかっているかのような、

考えを持っている人は多い。

もちろん治せる病気もあるし、

有効なくすりもある。

しかし、医療の介入による、

デメリットは必ずある。

免疫などに関しては、現在も、

わからない部分はまだまだある。

人の自然免疫は、常に学習し変化し、

強くなっていくし、応用が効く。

その仕組みは、まさに何十億年もかけた、

人体の最適化の賜物である。

人という生物はこの地球を覆い尽くす、

命のネットワークの単なる一種である。

全てが繋がっている。

そういう感覚の無い傲慢な人間が、

なんと多いことか。

今日のきのこ

このところ、

切り出し小刀ばかり使っていたが、

この木は向きがあるから、

裏のところをなんとかするに当たって、

彫刻刀を久々に砥がねばならない。

上手く出来るかなぁ。

木を彫るのは楽しいが、

彫るにはお道具が必要で、

刃物は使い続けるかぎりは、

研ぎ続ける必要がある。

その点編み物は、編み棒さえあれば、

できるから、そこはいいね。

f:id:natsuyono:20220120075202j:plain

できた…

ついに一つできました。

あらゆる種類の間違えとか失敗を、

めったやたらとなぎ倒し

ふとさの違う棒を二種類使うのですが、

それを間違えて編み進んだり、

毛糸玉でなく、尻尾で編み進んだり、

棒の変わり目で何度も間違ったり、

直そうとしてメチャクチャにしたり。

やはり最終的にはかかとが難しかったです。

ま勇気を奮い起こして二個目にかかります。

今度は仕事の全体像がわかったので、

少しはマシでしょうが、

別物が出来そうです。笑

糸を抜いてかかとをつける穴を開けた所。

お見苦しい足はお許しください。

f:id:natsuyono:20220119082514j:plain

f:id:natsuyono:20220119082544j:plain

f:id:natsuyono:20220119082610j:plain

かかとーー!

ついに爪先を作って、かがった。

ま、メリヤスかがりというらしいが、

あっているかよくわからん。

そしていよいよかかと!

ここは読んでもよくわからない。

脇目を半目拾うとか、

あなが開かないようにねじるとか

一休みする。

f:id:natsuyono:20220118104249j:plain

今朝のツーショット

私が木でスプーンを彫っていた時、

マーク・ボイル君も、
スプーンを彫っていたらしい。
それで行くと、今頃彼は、
靴下を編んでたりしないかしら。
知り合いの羊さんから毛を少し、
無料で分けていただいて、
糸を紡ぐところから。
私にも羊の知り合いがいれば、
そうしたいところだ。
科学博物館で南方熊楠展があった時、
地衣類のコーナーで、
これを使った染色法をみたが、
イギリスの話だった。
ものすごく綺麗な赤に染まっていた。
あー、イギリスの色だなぁと思った。
あんな風に、
糸を染めたら素晴らしいだろうなぁ。
地衣類はあまり目立たないけど、
こんな活躍もするのである。
相良先生の本では、
リスの食べ物として、きのこと共に、
大活躍していた。

f:id:natsuyono:20220116100838j:plain