松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

世界からもう一つ

もう一つ雨宮処凛氏の支援現場からの報告について。

現在コロナによる困窮者が激増している。
貧困問題に取り組む支援団体に連日SOSが届いている。
「死ぬか犯罪をするかしか考えられません」
「首を吊るか餓死するか迷いました」
などの言葉は緊迫感が漂う。
コロナは最後の一撃である。
それ以前に労働者はギリギリまで追い詰められていて、
消費税のアップでどうにもならない所に来ていたと思う。
雨宮氏は年越し派遣村の時と比較して、
書いているが、あれはもう12年も前のことだった。
あの時私も娘とカンパを持って日比谷公園に行った。
娘は就職したてで、会社はゴミ袋を扱っていた。
暮れの大掃除でゴミ袋のサンプルなどを処分するにあたって、
うちで少し使ってくれと大箱いっぱい持ち帰った。
派遣村でもゴミ袋は役立つのでは無いかと、
ゴミ以外に手荷物を濡れないようにまとめるなどにも、
使えるのではと、上司の許可を得て、
すでに休みに入っていた会社に寄ってから行ったことを思い出す。
あれからますます働く者の状況は悪くなっている。
今回は女性が多く若い層がうんと増えていると。
巷ではお店が潰れた、閉店した、
大手も支店を閉鎖した、などのニュースが聞こえるが、
これはそのままそこで働いていた人とその家族が、
生活基盤を失うことである。
これからも増え続ける予感しかしない。
竹中平蔵のような人がクビにできる労働者を、
増やしてきたが、経済であれ何であれ、
持続可能性を考えないことには遅かれ早かれ破綻する。
経済学者とはとても思えない。
以前調べた1兆円を積み上げたら、というやつ。
10キロになるんだよ。
富士山3つ分や。
リニアの9兆円はそれのまた9倍って訳だ。
それだけの一万円札があれば…