松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

降りた人

考えること感じることから、

全面的に降りてしまえば、
責任をとることも良心の苛責に苛まれることもなく、
誠に呑気で気楽な人生となる。
それは、良心や正義とは無縁の人生である。
批判に対しては、
それじゃああなたは上司に逆らって主張して、
飛ばされて路頭に迷ったら責任とってくれるんですか?
と言うのが切り札としてあるわけだ。
全てが個人の生活費の問題になる。
こういう事が常態になると、
倒れている人をまたいで、
会社に急ぐという人になる。

呑気で気楽な人生が楽しいかといえばそうでもない。
リスクがあっても自分で選び自分で考えた行動こそが、
人に喜びや満足感を与える。
これがいわゆる自由と言うもの。
生き生きとして魅力的な人は、きっと自由な人である。
考えること感じることから降りた人には、
まぶしい美しさであるはずだが、
慣れ親しんだ世界から出るのは怖い。
そういう人は自由な人を憎むのだろう。
退屈しのぎに嫌がらせの書き込みをする。
ちょっと待て、
もし自分が道に転がっている側になったとして、
手を差し伸べてくれるのは、たぶんそういう人なんだよ。
お仲間の、降りた人たちは、
みんな体をまたいで通り過ぎていくだろう。