松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

再開

 おかげさまでこんちさんにはいったため、
途中でやめていた犬を彫りはじめた。
犬だけど、ウサギではないです。

本の方は全集の中の短編集を読み始めた。
いろいろな人の短編を集めたもので、
こういうものを読むのは初めてかも。
二冊あって、どっちにしようかと迷ったが、
久々に河島先生の訳のパヴェーゼの、
未読のものが入っていたのでこれにした。
最初から結構面白く進んできたが、
そのパヴェーゼを読んでたじろいでしまった。
全編を覆う静かさと暗さ。
確かにこれだ。
そしてこれもイタリアの一面なのだと思う。

今イタリアは大変なことになっていて、
請われて中国が全面的に協力している。
ものも人も大量に提供している。
世界中が苦労している時に、
副総理が国会で武漢武漢と叫んでいる。
それを聞いて喝采し溜飲を下げる国民が、
たくさんいることを思い、本当に悲しくなる。
醜悪である。
今回日本が失った信用と勝ち取った軽蔑を、
拭い去ることはかなり難しいだろう。
経済的な凋落以上に深刻な気がする。