松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

真剣さ

何が起きても手をこまねくこまねくことしかできないのが、
我が国のトップである。
偉くなればなるほど何をやっても責任を取らなくていい、
そういうシステムを作ってきたから、
真剣に考えたり決断するということができない。
江戸時代の終わりころの幕府の感じに似ている。
今は戦国時代の本を読んでいる。
この頃も殿様といえばやはり世襲だが、
殿様の家に生まれてもそう楽ではない。
なにしろ戦国時代というほどでとにかく戦争が多い。
この時代殿様も出陣するから、
死ぬ可能性もあるし、もはやこれまでとなれば、
切腹が待っている。
奥さんや子供も道連れにされるし。
その前に跡目争いであっさり殺されたりするし。
我が国の首相におかれましては、
もはやこれまで、という事ももちろんわからない。
どれくらいのことなら理解できているのか、
ちょっと想像も難しい。
国会の質問も多分ちんぷんかんぷん、
よく聞いてないみたいだし。
国会が嫌いなのは無理もないと思う。
このくらいものがわからないと実害は大きいが、
あの真剣さが一つもない態度が私はすごく嫌だ。
せせら笑って横柄な態度をとる。
真面目なことはバカのやる事と言わんばかり。
幼い子どもでも犬でも、見ていると、
いつも真剣で真面目に事に当たっている。
こういうのは見ていて気持ちいいし、
何か励まされる気がして元気が出る。
政府の要人などの態度を見ると、
こちらのエネルギーまで減りそうな、
極めて不愉快な感じになる。