松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

再野生化!の話

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注文していた本が届いた。
イギリスの貴族がその領地を、
農業や酪農を続けても赤字続きなので、
全てをやめ野生に近い種の、
馬や豚や牛などを放して放っておいたら、
どんどん土地が変化し、
多くの鳥や昆虫が帰ってきて、絶滅危惧種が、
繁殖をはじめたという、信じられないような話。
この本を書いたのはそこの奥さんで、
再野生化からたった17年目の記録です。
自然というのは余程手遅れにならない限り、
ものすごい再生力を持っているものです。
普通の近代農業で麦なんかを作っていた、
1400ヘクタールの土地で、ロンドンからわずか70キロ。
もともと湿地だった場所は改良して使っていたのに、
自然と元の湿地に戻っていく。
そしてそう言う水辺もまた重要な働きをする。
始めた人の目の黒いうちにみるみる結果が出るというのは、
最高にいいことね。
楽しくて面白くてしょうがないだろう。

はじめに、を読んで、最後の年表を読んだだけだけど、
年表に懐かしい名前が出てきてびっくり。
私が動物ものをたくさんの読んで楽しませてもらった、
ダレル家の末っ子、ジェラルドダレルの、
「ダレル野生生物保護基金」が、
コウノトリ放鳥などのプリジェクトに協力参加している。
相変わらず頑張っていると思うと嬉しい。

とにかく早く読んでまた紹介する。
土壌微生物も超復活してるしね。笑