松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

罪悪感

昨日は福岡で中村さんのお葬式がありました。
友人と彼は勇気がある。
あれは度胸と言うのかな、
実に彼は並外れた度胸があるという話をした。

中村さんはアフガニスタンが大好きで、
そこで展開している事業も大好きで、
アフガンに行かずにはおれなかったのだと思う。
だからと言って彼の偉さが目減りするわけではない。
彼はもともと登山家であるし昆虫が大好きな人。
自由を愛する生まれながらの野生児である。
人工物で埋め尽くされた日本の都市の、
ビルの中のオフィスにいると、
息が詰まってしまうタイプだと思う。
そして妻や子どもを放り出して、
出かけることに後ろめたさ、罪悪感を持っていたと思う。
どんな型破りな人も、
世間の一般的価値観の影響は受ける。
どこかでちらっと読んだような気がする。
息子さんの挨拶の言葉を読んでもそう思える。
このタイプの人で思い浮かぶのが開高健
あと宮本常一もそうかもしれない。
みんなそれぞれにこの罪悪感に苦しみ、
それについて書かれたものがある。
こういう人は男にたまにいる。
女だと格段に子どもを置いていくことに対する、
風当たりは強まるし、実現は難しい。
私はほんの少しそのけがあるから、
昔からこういう人が好きである。
マイホームパパが悪いと言ってるわけではないが。笑