松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

マツタケ

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みすずのお便りでこの本を知り、
読みたいなぁと思っていた。
そしたら姉が買ったというお知らせが来て、
しめこのうさぎ、とばかり、
彼女が読み終えるのを待つだけであった。
いつもだと誰かが本の紹介文を書いているのだが、
これに関してはプロローグの一部が、
そのまま紹介文になっていた。
読み始めてわかったが、これがどんな本かを、
わかりやすく書くことは難しい。
松茸について書いてあるが、
松茸についての本ではない。
文化人類学的でもあるが経済の話でもある。
賢い人が書いた不思議な本である。
そもそも大掛かりなフィールドワークの、
共同研究の中から生まれている。
著者アナ・チンは、略歴によると、
フェミニズム研究、環境人類学を先導する、
世界的権威とある。
私にはこの本の紹介は荷が重いように思うが、
面白いのは確かである。