松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

若紫発見!

定家の写した「若紫」が出てきたそうだね。
定家はえらい勢いで書写していたらしいから。
しかし偶然にもついこの間、内田樹先生が、
源氏物語光源氏に感情移入できないから、
読むのがしんどいと書いていた。
私は家にあった谷崎源氏を大昔読んだだけだけど、
その時もちょうどそういう感じだった。
美しい口絵が入った絹布装丁の大変綺麗な本やったが。
私の母は死ぬ前までずっと源氏を読む会に行っていて、
長らくあれを読み続けていたが、
どこが面白いの?と軽く聞いたことはあったけど、
もっとちゃんと聞いておけば良かった。
あれは光源氏が主人公の物語として、
読むべきではないのかもしれない。
なんかようわからんが。
どっちにしろやはり原文で読まんと、
あの本の価値はわからんのだろうな。
明月記を読むを読んで以来、
私の定家株はぐっと上がって、
あいつは信頼できるやつだと思う。
彼が必死に写してたんだから、
やはり源氏物語はすごいものなんだろう。笑