松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

想像力の獲得

人は日常的にいろんなことを想像しながら、
生きていくわけであるが、
実はこの想像力というのは結構苦労して、
手に入れるしかないものである。
目の前にないものをどれくらい詳しく、
頭の中で再現できるか。
絵を描いているときは、色が問題になる。
パソコンなら実際当てはめてみて、
あーでもないこーでもないと出来るが、
普段私が描いている一発がきの原画では、
修正という事もほとんど出来ない。
油なんかは塗りこめることができるけど。
ここはどんな緑がいいかというような時に、
青め、黄色め、など微妙な色合いを頭で見て、
塗ったところを想像する。
彫刻では立体的な形の想像力が必要なのだが、
これが私にはてんで難しい。
3作めはこれでも今までの中では一番複雑な形なので、
うまく思い描けない。
特に左手の人参とか…
もう当てずっぽうでやっているのである。
木彫などの彫り残すタイプのプロは驚くほど複雑な形も、
ちゃんと見えているんだと思う。
すごいもんであるね。