松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

アイヌの言葉

今読んでいる熊の狩人の本には、
アイヌの言葉がたくさん出てくる。
フップチャがトドマツの枝、
ヌプリコロカムイが山の神様、と言うように。
カタカナの羅列でとても覚えられそうに無いなぁと、
思っていた。
今日、本当に偶然、
アイヌ語を話す女子大生の記事が流れてきた。
私はなんて運がいいんだろうと思った。
これを読んで、こういう事かとわかった。
サンキューがサンク ユウなのと同じに、
アイヌ語のカタカナの並びも、
当然いくつかの単語でできたものなんだね。
それもその中身というか表現がとても面白い。
言葉を学べば考え方がわかるというが、
まさにアイヌの人たちの思考法、自然観が、
言葉の中に詰まっている。

アイヌ民族は本州の北側半分くらいに住んでいたが、
どんどん追い詰められて北海道に残った。
東北地方にはたくさんのアイヌ語源の地名が残っている。
南には南の人たちがいたが、
アイヌは明らかに先住民の一つであるから、
現在の日本人の思考法や世界観の中に、
アイヌの人たちの考え方も混ざっているに違い無い。
民芸館にはアイヌのアクセサリーや、
着物がたくさんのあって時々見る機会があるが、
あれらも素晴らしい。
熊の本の姉崎さんはお母さんがアイヌで、
お父さんはシャモだったが、父さんが早く死んで、
母さんのつながりのアイヌ民族のコミュニティで育っている。
お母さんはあの独特の、
口ひげのような入墨を入れていたという。

https://forbesjapan.com/articles/detail/28565/4/1/1