松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

いろは歌

昨日は百人一首にからんで、
自分のいろは歌留多のことをちょっと書いたが、
明月記の中には「いろは歌」と言う項があり、
定家のいろはを、頭に置く歌が出てくる。
良経様よりの命令で、いきなりこれを詠むことになる。
使いの者が待っている間にこれを作らねばならなかった。
たぶん3、4時間で仕上げたのではないかと。
折句と言って、所定の文字を頭に読み込む形式の歌があるが、
それに比べれば簡単な事と!
この折句で、和泉式部与謝野晶子のものが紹介されている。
いずれも漢詩を元に、そのすべての文字を頭に読み込んだもの。
これはなかなかすごい。
両名とも女性であるが、素晴らしい才能である。
やはりら行が難しいという話で、
私は自分のかるたを思い出したわけである。
彼らは「ら」なら楼「らう」というふうに、
「る」は「瑠璃」などを使っている。
私も「る」は、瑠璃カケスとルッコラである。
私の場合はら行は外来語を使うケースが多かったか。
ロイヤルミルクティーとか、笑

ま、そういうふうにかるたの事など思い出していたら、
夕方息子のお嫁さんから動画が届いた。
なんとゆうちゃん様がついにあのかるたを使って、
言葉を覚え始めたと!
まずはボーナスカードで入れたピピンの札を、
「ぴぴんくーん」と言っている場面であった。
私がかるたを描いている時には、
ゆうちゃんはまだ生まれていない。
孫が使うことなど全然想像していなかった。

かるたというのは割にユニークなもので、
おもちゃと絵本の合いの子のようなもの。
私は実はかなり昔からかるたを作りたいと思っていた。
絵と文字、言葉遊びが好きな私には、
お誂えむきな表現形式ではないかと。
こうしてゆうちゃん様にも遊んでもらえて良かった。
今後彼女の動物関係食べ物関係の語彙が、
ますます増えていくことであろう。