世界5月号より、2
特集のタイトルは、
「生きている大学自治」と言うものである。
最近はこれが脅かされる話ばかりで、
私としてはげっそりしてしまう。
大学だけではなく、幼稚園から始まって、
学校教育そのものが短期間に随分変質している。
自分の子どもたちが通っていた頃に比べて、
管理の強化と画一化は進み続けているように思う。
息子が都立高校に通っていたのはほんの十数年前だが、
聞きおよぶ現在の状況とは雲泥の差で、
当時は非常に自由な楽しい学校生活ができていた。
そんなんでこれはパスして、
楽しい明るい気分になる記事を紹介したい。
今月から始まった新連載、
「但馬日記」平田オリザ、である。
兵庫県豊岡市は但馬地域の中心都市、
ここに著者は引越し予定である。
但馬という名前は但馬守と言う官位の名前に残っているように、
昔は繁栄していた重要な地域であった。
現在は人口8万に満たない小さな町である。
ここに日本で初めての国公立で、
本格的にダンスと演劇の学べる大学ができる予定で、
平田氏はその学長に内定している。
すでに演劇の手法を取り入れた小中学校での、
コミュニケーション教育などに携わっている。
この小さな町を最近有名にしたのはコウノトリである。
このコウノトリ復活作戦については、
続きます。