松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

責任者

人は責任者になる事で成長する。

誰しもヘマはやりたく無いから、
大事な決断を下す時、
多方面からいろいろ考え、先の事に思いを巡らせ、
その集団にとって何が一番幸せか真剣に考える。
そういう経験は、人を立派にする。
リーダーなるには、それなりの賢さ、
人徳が必要だが、
誰でも責任者になれるチャンスが、
子どもを持つ事である。
真剣に子どもを育てる経験は、
それなりに親を育てる。
最近の社会のトップは責任を回避するから、
責任者とは言えない。
そして決して成長することがない。
真剣に考えるという事がないから。
サトクリフの王のしるしを思い出す。
姿形が似ているというだけで、
部族の王の替え玉にさせられる。
ただの奴隷身分の戦士だったのに。
そして最後は部族を守る為に、
まさに王にふさわしい死を自ら選ぶ。
この本は子ども用ではあるが、
実に感動的で面白い物語である。
サトクリフは凄いと思う。