松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

結婚事業部下請け稼業

私はこの何日か毎日赤い襦袢と格闘していて、
それが本当に異常に大変で、納期まで時間もなく、
お話会の準備以前に疲れ果てていたのでした。
もう一つの赤い襦袢にハサミを入れる時はさすがにびびったし。
娘はご存知のように非常に忙しい。
中小企業の営業で日本中を出張で飛び回っている。
今回はその上に結婚事業部の業務を兼務することになり、
目も当てられないスケジュールで動いている。
その割に、こちらの業務にも大変なこだわりを見せている。
私はすでに両家の姓の一字を取って、
新たな家紋もどきをデザインして、
それを消しゴムハンコにする仕事を依頼され、
それはなんとか終わったのだが、
その次が振袖のお引きずりに伴う襦袢の改造であった。
ハンコの方はまあ本職の延長でなんとかできたが、
襦袢はできると思ったのが間違いだった。
今思えば人に頼めばよかったのだ。
昔母によく見てよく考えれば自分でできるわよ、
という教えをまに受けたのが災いのもと。
今回の場合はよく見るお手本がないのであった…
一昨日仕上げて、ちょうどきていた姉に実験台になってもらい、
着付けをしてみて問題箇所をチェックする事に。
襦袢自体は奇跡的に良くできたが、
お引きずりの着せ方をよく知らないので、
ま、無茶苦茶である。
今日の夜娘に着せてみて、確認してもらって、
着物一式を着付けの方にお渡しする。
とにかく古い着物で袖がバカみたいに長く、
ものすごい重量である。
季節柄少しでも涼しいように、
麻の半襦袢にするなど私は工夫したのだが、
こんな変則的なものは着せられんと言われるかも。
心配。ベテランの方だといいけど…
今ある帯締めや箱せこなどのセットは白なのだが、
帯揚げ(子供用しかないが!)と腰のしごきを赤にして、
白い丸帯に合わせてみた。
とにかく家にあるものはどれも古いけど、
今時のものにはない質感と風格があるので、
借りずに間に合えばと思う。
本当に結婚式ではちゃんと着れるのか…