松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

くやしい

以前原爆と原発という題で何回かに分けてやまに書いたけど、
アメリカは原子力平和利用という大掛かりな展示を、
間髪を入れず世界的に展開します。
日本では正力松太郎や中曽根がご活躍して、
傷も癒えない広島でも開催します。
最後まで頑張っていた被爆者組織は、
自分さえよければ良いのか、
平和利用ができなくて泣く人がいても構わないのか?
と言う論法で崩されます。
被爆者組織の会長の声明は苦渋に満ちたもので、
泣けてくるよ。
このやり方は今もいろんなところで使われています。
こうして日本人の原爆、原子力に対する、
忌避感は木っ端微塵に足蹴にされ、
現在の原発列島を作り上げた訳です。
アメリカは原爆を絶対手放したくなかった。
原爆の広島と長崎での大成功と、
ペニシリンの実用化、この二つで、
アメリカはかつてない全能感に酔いしれていたと言います。
アメリカは本当に強いし上手いし悪い。
でも情けないのは日本の方でしょう。
あの過酷事故を経てもしがみつき、
今回の展示もほとんど見つけられないようにやっている。
建物の前の案内板にも無く、
玄関を入って初めて小さなチラシが見つかった。
私も間違えたかと思った。
杉並の女性たちの頑張りは、
限りなく跡形もないものにされ…