松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

江戸の園芸熱

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新聞にこんな広告が出ていて、
ちょっと見に行きたい気持ちになっている。
昔「チューリップ熱」という本を読んだことがあるが、
ヨーロッパではチューリップの品種改良が盛んで、
新しい珍しい花は投機の対象となり、
ものすごいお金が動いていた。
我が国でも江戸時代は農業全般で盛んに研究開発が行われ、
たくさんの本が出版されている。
園芸の分野で炸裂したのはやはり菊ではないか。
品種もそうだけど咲かせ方の多様化は、
今も菊花展に行けばわかる。
あの恐るべき菊人形も。
あれらは実にすごいものである。
一本の枝から何十という花を、それも完璧な等間隔、
放射線状に並べて、一気に咲かせるんだから、
あっけにとられるようなものである。
園芸の方向性としては、あまりにもユニークで、
私は割に気に入っている。笑
それらを浮世絵にした物も残っているが、
ヨーロッパでも当時最新流行のチューリップの花は、
やはりさまざまな絵に描かれて残っている。
あと金魚とかもすごいよね。
洋の東西を問わず、
人は実にいろんな事に熱を上げるものである!