松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

雰囲気の話だけど

孤立させて、手助けが欲しい時は、
サービスという名前の商品をお金で買わせる訳だから、
個人主義は資本主義と仲間なんだと思う。

無銭経済宣言のマークボイルは、たった一人で、
無銭生活をしたから、なかなか忙しかった。
ご飯を食べるにも火を起こして、それから煮炊きする。
そのために薪を集めて乾かしておく。
もちろん食材の調達も、全部一人でやらなければならない。
そういう日常のお仕事も、
我々の有銭生活のようにささっとチンと、出来ない。
しかしここに数人の仲間がいたらどうなるか。
一人が一つ、火を起こす必要はないから、
もし5人いたとしたら、後の4人は例えば薪拾いに行ける。
4人なら4分の一の時間で薪は集まる。
(5人分の鍋だとしたら少しお多めに必要だけど。)
この5人のうち一人は足の悪い老人だったとしたら、
この人が火を起こす係になるかもしれない。
足は悪くとも他の人が助かる仕事ができる。
足の悪いその人は妙にお料理も上手だったりして、
帰ってきたら美味しそうなものがもう出来てたり。笑
子どものいる人がいたとしても、
ママも安心でみんなも楽しそうな感じが思い浮かぶ。
こういう風に考えると、
無銭生活もちょっとしたグループの方が、
一人より随分時間のゆとりができるし、
その分それぞれが好きな事をやれる。
良い事ずくめではないか。

必死にお金を稼ぎ、
そのなかから保育園やシッターさんにお金を支払うより、
楽しそうでコミュニティとして健全な感じがして、
私ならちょっといいなぁと思うけど、
具体的なことを考えると、
なかなかそうはいかないのかもしれんが。
私はこの老人の枠で参加してみたい。
ロケットストーブでご飯炊いてみたい。
脚はそれほど悪くないから、
キノコ狩りやベリー摘みも参加したい。

ともかく無銭グループ生活と有銭孤立生活を、
想像して比べてみると、
なんか断然雰囲気がいいのは無銭だね。
ま、雰囲気の話だけど。