松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

やれる事がない、

ヨーロッパ諸国では文字の文化は、
聖職者や支配層など上流の特権であったし、
下々の話す言葉と切り離されていた。
中世以降、他国と経済的に対抗するために、
どこの国もみんな揃って義務教育という事をした。
国の言葉の読み書きを人々が身につけ、
様々な分野で労働者が効率的な分業体制に入れるように。

これらの国々に比べて、日本では江戸時代から、
国民の識字率はダントツに高く、
出版文化も花盛りであった。
一般庶民が同じ文字を読んで同じように理解でき、
知性の平均値が高かったことが、
その後の経済成長の武器になった。

しかし、今日の我が国を見る時、
これから生産性を高めることは絶対に無理である。
お金がどんなに好きでも、儲けることはできない。
万博をやろうがオリンピックをやろうが。
自国の言葉であっても、
同じ文字を読んで同じように理解できていない。
体が丈夫なわけでもなく、勤勉でもなく、
手先が器用なわけでもなく、何一つ凄くないのに、
日本人凄いと言うて、他国の人を馬鹿にする。
つまり性格も悪いときたもんだ。
みんなそう思ってないかもしれないけど、
社長さんが馬鹿なのもそれはそれで困るけど、
末端の労働者が作るものやる仕事も、
愚か者がいやいやダラダラやるのと、
賢い人が工夫しながら誇りを持ってやるのとは、
天と地ほど違う。
賢い人は綺麗に早く仕上げて出来栄えにばらつきがない。
これはあらゆるものがそう。
トップから末端まで総じて愚かというのがこの国の特色。
多国籍外資様から見ても日本人を使うメリットがない。
末端労働力としても、よその国にも人間はいるし。
日本人はやれることがない。