松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

夜露

昨日の夜は快晴で月も出ていました。
この時期初めて本格的に気温が下がり、
やっと夜露がちゃんと降りた。
朝6時ごろ出してあった布団を見たが、
本当に全体にしっとりと湿り気が隅々まで行き渡っていた。
夜露という意味がやっとわかった。
空気中の水分が結露するわけだから、
空気の入っている場所はもれなく水に濡れる。
そもそも綿がふわふわしているのは、
綿の繊維の間に空気をたくさん含んでいるからである。
これは一方的に天から降る雨と違う訳である。

そう考えると、
地上付近に住む小さな昆虫や細菌たちにとって、
夜露の恩恵は計り知れないものがあるのではないか。
空気の入り込む隙間には、必ず水も送り届けられる。
空気というものはこんな気体のくせして、
一種のダムであるとも言える。
気温の変化に連動して、
水を液体にしたり気体にしたりを繰り返している。
本当にこの地球はよくできているなぁ。