松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

承認欲求

人の言うことやる事を見ていると、
どうもほとんど、
承認欲求がその原理になっているような気がする。
承認欲求だけ、じゃないかとすら思う。
「無銭経済宣言」の著者が、
承認欲求の根深さには恐れ入る、と書いていたが、
何しろ猿にまで遡るのだから、
大変深いところにあるものなのである。
それほど人間は仲間を欲しており、
その仲間に認められたい生き物なのだろう。
その仲間、各々が「みんな」と呼ぶグループは、
傾向は多様でかつたくさんあるわけだ。
しかしグループから抜けることは非常に難しい。
今まで努力して勝ち取ってきた仲間内での地位、居場所を、
全て捨てることも辛いが、
他のみんなから総攻撃を受ける事必定だからである。
他のみんなもそれぞれ承認欲求を持っており、
こういう場面で脱落者を責める事は、
重要なアピールポイントだからである。
暴走族を抜けるのが簡単でないと言うのも、
一般的ないじめの構造も、
こういう事かと思う。