松井なつ代のやま

ステンシルのイラストや本の紹介、麹の話、そのたいろいろ。

遺伝子組み換え1

遺伝子組み換えにについては、
長年非常に情報が少なく、
反対や賛成のバイアスのかからない知識を得るのが、
難しかった。(私的には)
ものすごく訳の悪いこの本で、
ほんの少しわかったことも含めて、
整理したいと思う。

遺伝子組み換えは自然現象として常に起きている。
いわゆる突然変異というやつで、
これが種の進化を促してきた。
これを人為的に起こすのが、放射線照射などの技術で、
何が出るか予測不可能だが組み換えが起こる。
これは戦後、原子力の平和利用という、
核の保持の目くらましとして、
盛んに宣伝され、実際に使われた。
日本の麹カビの白い変異も時期的にもこの流れである。
現在この技術でできた品種で、
一般的に流通しているものは多い。
これは、遺伝子組み換え種子とは別のものと、
規定されている。
なぜならば人為的であるが、
本来の同一種の中での変異であるから。
今日の遺伝子組み換えは遠い種の間で、
植物、動物、微生物全ての中から、
望ましい遺伝子を持ってきてうめこむという事が、
行われる。
これは自然界では起きようのない突然変異の形。
これが遺伝子組み換えの定義と成っている。

つづく